極楽寺


厳島神主家の藤原氏や毛利元就をはじめ、
夢多き大名らの庇護を受けていにしえのロマンを
今に受け継ぐ高野山真言宗の古刹、極楽寺。

標高693mの極楽寺山。その山頂付近にある極楽寺は、奈良の大仏殿造営のため諸国を巡歴していた僧行基が天平3年(731)開山、聖武天皇がこれに伽藍を建立したと伝えられる由緒ある古刹である。

永禄5年(1562)、毛利元就によって再興された本堂は、唐様式仏殿の軽やかな面影を保つ建築物で、県重要文化財に指定されている。
本尊の十一面千手観世音菩薩坐像は行基作、のち、弘法大師が開眼したと伝えられる。開基以来人々の信仰を集め、今も参拝客は年間6、7万人に達する。

スポット情報
所在地: 

廿日市市原2180

お問い合わせ: 

TEL (0829)39-0008

アクセス: 

車: 西広島バイパス経由、上平良交差点を極楽寺方面へ約30分
JR: 廿日市駅下車、西広島バイパス平良トンネル先の極楽寺山登山口経由、徒歩約3時間
バス: 原学校下車、徒歩約2時間30分

もっと詳しく


亡き先代住職の一願大和尚はかつて、
自分の死後、仏となって一人に一つの
願いを叶える即身仏になることを念じて
自ら穀物を断ち、昭和33年、法衣を
まとったままの姿で入寂した。その他、
本堂北の奥の院に建つ一願堂には、
今も一願を念じてお参りする人が後を
絶たない。

麓の平良から極楽寺までは、老木が天を覆う、昔ながらの参道(中国自然遊歩道)が整備されている。その途中と境内一帯は、樹齢500年を越すモミの原生林に包まれた、まさに幽寂の霊山のたたずまい。
原生林を抜けて境内へと至れば、眼下に瀬戸内海を一望する素晴らしい景観が広がる。境内には本堂を中心に阿弥陀堂、鐘楼、展望台がある。

昭和55年に建立された阿弥陀堂には、木像では日本最大規模の阿弥陀如来大仏が祀られている。9年の歳月を要して造られた寄せ木造りの大仏で、高さは台座を含めて8m、横幅5.5m。2.5トンの重さがある。


阿弥陀堂の大仏は、弘法大使入定1200年
御遠忌を記念して、京都の仏師・松本明慶氏
によって9年の歳月をかけて造られた。
昭和59年9月に開眼法要が営まれた。

本堂の前には高さ20m、同種では県下一の巨大なアカガシがある。日本の新・名木100選にも選ばれた名木で、300年以上の風雪に耐えてきた古木の風格が、寺の威厳と美しく調和している。
駐車場近くの参道の両側にはアカガシの古木が2本山門のように立ち、夫婦樫(めおとがし)として親しまれている。春は桜、秋には紅葉も美しく、4月第3日曜日に開かれる縁日は春の風物詩として、毎年多くの人出で賑わう。

主な年間行事

  • 1月1日~3日 - 修正会、福茶
  • 4月第3日曜日 - かんのんさん縁日(春祭り)
  • 5月、10月(予定) - 極楽寺大茶盛り
  • 8月第1日曜日 - 四万八千日護摩祈願(夏祭り)
  • 9月秋分の日 - 阿弥陀如来大仏塔婆供養(秋祭り)

主な文化財

  • 極楽寺本堂 (県重要文化財)
  • 十一面千手観世音菩薩坐像 (県重要文化財)
  • 半肉彫虚空蔵菩薩像 (県重要文化財)
  • 銅製鍔口 (県重要文化財)

記載にあたり、以下の文献等を参考にさせていただきました。
『廿日市町史 通史編(上)・(下)』(廿日市町編集・発行)
『廿日市の歴史探訪 1~3』(石田米孝著・渓水社)
『図説 廿日市の歴史』(廿日市市編集・発行)
『廿日市町の文化財』(廿日市市教育委員会編)
『ロマンのこみち』(廿日市市郷土文化研究会発行)

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