昔は円光寺と称する禅宗寺で
原村森旨にあったといわれる。
時の住僧祐正が
浄土真宗に改宗し、
現在地に移転して暁雲山と号し、
寺号も立善寺と改めた。
慶長5年(1600)と伝えられる。
また、かつて寺内に
私塾和足庵を建て、弟子たちに
真宗要義の教育をしていたという。
極楽寺山の西麓、眺望と採光豊かな原の高台に位置。高い石段を上って山門をくぐると、左手に経蔵が見える。寺の記録によれば延享元年(1744)、境内に薬師堂が建立され、のち明治16年(1883)、13代霊雲の時に経蔵として再建立された。仏像および経典、書籍を収めている。さらに経蔵には薬師如来、脇侍不動明王、木造天部像が安置されている。特に不動明王と天部像は木目を生かした鎌倉時代の美を誇る素晴らしい像である。