廿日市本陣跡


本陣は寛永期(1624~43)に設けられ、
中世より鋳物師として活躍した
山田家によって代々経営された。
宿場の中心に偉容を誇った本陣も
慶応2年(1866)の長州の役で焼失、
その後再建はならなかった。

本陣とは、大名や幕府役人などの宿泊や休憩のための施設。江戸幕府は全国の大名に参勤交代を命じたため、こうした施設が宿場町の中央に必要だった。

本陣は現在の廿日市中央公民館の東側の道と、旧公民館前の細い道との間、南は海岸までと推定される広大な邸で、18室を備えた堂々たるものだった。

天満宮の麓、商家の名残をとどめる家や飾り壁のある家などが残る商店街のかたわらに、碑高160㎝、横幅100㎝の石碑が静かにたたずんでいる。

スポット情報
所在地: 

廿日市市天神

お問い合わせ: 

TEL (0829)31-5656
(廿日市市観光協会)

アクセス: 

広電: 廿日市駅下車、国道2号線方面へ徒歩約10分
バス: 廿日市下車、徒歩約5分

もっと詳しく

コラム 廿日市宿の本陣役を勤めた、山田次右衛門家

厳島神社の神主家が桜尾に居城を構えたことで、廿日市には多くの商人や職人が居住しはじめた。廿日市宿の本陣役を勤めた山田家は鎌倉時代から続く鋳物師(いもじ)で、代々この地で鋳物を造る職人として活躍した。主な作品として正覚院の梵鐘(山田貞運作、市重文)、蓮教寺の梵鐘(山田貞栄作、市重文)などがある。特に蓮教寺の鐘は、廿日市に現存する山田家の作品の中で最も大きく、堂々とした風格がある。常国寺境内には山田家歴代の墓がある。

記載にあたり、以下の文献等を参考にさせていただきました。

『廿日市町史 通史編(上)・(下)』(廿日市町編集・発行)
『廿日市の歴史探訪 1~3』(石田米孝著・渓水社)
『図説 廿日市の歴史』(廿日市市編集・発行)
『廿日市町の文化財』(廿日市市教育委員会編)
『ロマンのこみち』(廿日市市郷土文化研究会発行)

近くのスポット

※()の距離は、上記スポットからの直線距離です。
※半径約5km以内で、距離が近い順に表示しています。