速谷神社


古代の安芸国で最も社格の高かった速谷神社。
すでにそのころから交通の守護神として知られ、
今に至るも交通安全を祈念する人が多い。

西広島バイパスから北へ折れ、極楽寺山へと向かう国道433号線沿い。やがて左手に、堂々たる構えの大鳥居。その奥に広がる神域の老樹の間に、流造りの本殿や拝殿が風格あるたたずまいを見せる。折敷畑山の東麓に位置し、神域からは市街地と瀬戸内海の眺め。

安芸国総鎮守の大神で、交通安全の守護神としても県内外に広く知られる速谷神社。その歴史は古く、創祀の年代は明らかではないが、1700有余年の歴史を誇る古社である。

スポット情報
所在地: 

廿日市市上平良308-1

お問い合わせ: 

TEL (0829)38-0822

アクセス: 

車: 西広島バイパス経由、上平良交差点を極楽寺山方面へ約3分
バス: 速谷神社下車、徒歩約1分

もっと詳しく


木地に胡粉を塗り、さらに漆で
塗り固めて仕上げた室町中期の
貴重な作品、木造狛犬。
天文16年(1547)に作成され、
室町後期における当地の年貢の
収集形態などを知ることの出来る
大願寺尊海文書。
神宝館では、
これら県重要文化財をはじめ、
優れた神宝の数々を拝観できる。

速谷神社は延喜式の「名大社神」と称えられ、祭神は安芸国開拓の祖神とされる天湯津彦命五世の孫、安芸国造飽速玉命(あきのくにのみやつこあきはやたまおのみこと)。延喜5年(927)の「延喜式神名帳」には名神大社に列せられ、安芸国で最高の社格を誇る神社であった。

中世には桜尾城主藤原氏歴代の崇敬社として栄え、近世には広島藩主浅野氏、福島氏の尊崇も厚く、社領・神宝が寄せられ社殿の修造営が行われるなど、各時代領主の崇敬を受けた。

時は流れ、平良の庄の一郷社に過ぎない時代もあったが大正13年(1924)、神社の歴史や由緒が認められ、国幣中社に列格された。


神殿から拝殿、桜門から鳥居を見渡す線は、
冬至の日の出の方角に当たる。
冬至と元旦の太陽の方位は
あまり変わらないため、速谷神社では
元旦の太陽を真正面に見られる。

古代官道の山陽道のわきに鎮座されていたため、官道を往来する旅人が長旅の平安を祈願した由来があり、今日も交通安全の守護神として尊ばれている。

神域には県重要文化財の狛犬、大願寺尊海文書などの神宝類を展示し、拝観に供する神宝殿。神道的儀式や研修会などに利用できる儀式殿などがある。交通安全のほか、申し込みにより厄祓い、安産、病気平癒、旅行安全などの祈願を執り行ってもらえる。

主な年間行事

1月7日 - 交通安全大祭
3月17日 - 祈年祭(春祭り)
4月10日 - 桜花祭
7月10日 - 夏祭(夏祭り)
11月23日 - 新嘗祭

主な文化財

紙本墨書大願寺尊海文書 (県重要文化財)
木造狛犬 (県重要文化財)

記載にあたり、以下の文献等を参考にさせていただきました。

『廿日市町史 通史編(上)・(下)』(廿日市町編集・発行)
『廿日市の歴史探訪 1~3』(石田米孝著・渓水社)
『図説 廿日市の歴史』(廿日市市編集・発行)
『廿日市町の文化財』(廿日市市教育委員会編)
『ロマンのこみち』(廿日市市郷土文化研究会発行)

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